キャリアコンサルティング協議会は国家資格「キャリアコンサルタント」の試験機関および指定登録機関と、国家検定「1級・2級キャリアコンサルティング技能検定」の指定試験機関です。

キャリコンに熱いおもいをインタビュー
竹原 礼子 さん
竹原 礼子 さん

過去の後悔より、これからを前向きに考える

キャリアコンサルタントになろうと思ったきっかけは何ですか。

障害を持つ子どもを育てた経験から、広く社会貢献のできる職種で社会復帰を目指し、心理士資格とW資格取得で選んだのがきっかけです。45歳で再度心理系大学に社会人入学し、2年間の学びで心理にキャリアの学びは必要不可欠だと気づき資格取得しました。スクールカウンセラーを経験し、友人関係のネットワークを通じて、大学生、社会人、主婦への支援を経験した後、現在矯正施設での就労支援に携わっております。

キャリアコンサルタントとして活躍するにあたって工夫していること、
心掛けていることはありますか。

アプローチでは常に理論に立ち返り応用しながら、信頼関係の構築や丁寧な傾聴を基本に、自己肯定感を高める承認に重きを置いています。また、就労支援では就職させることに特化するのではなく、相談者の課題解決に当たり本質を見抜いた上で、具体的な方策を一緒に考えることを大事にしています。また、自身が気づき行動できるよう支援し、「相談して良かった」と感じていただけるような支援の実現を心掛けています。

キャリアコンサルタントとして活躍する秘訣と座右の銘があればそれを教えてください。

自己のネットワークを大切にしており、相談者の抱える問題解決のための情報提供を受けるようにしています。特に、受刑生活からの社会復帰という転機に立たされている相談者に対し、自身は日頃から身体のコンディションを整え、ポジティブな言動や行動を心掛け、希望や夢を提供できるような力強いパワーを維持しています。「ありがとう」感謝の心を忘れない、「有言実行」という言葉を大事にしています。

今後の目標をお聞かせください。

現在、矯正施設に勤務しながら保護司活動をしております。社会で普通に生きられなかった人々が、再度過ちを犯して次の被害者を生まないためにも、刑事施設で社会から守り教育をし支援をするために、キャリアコンサルタントとして関わり力を注ぎ続けたいと思っております。

キャリアコンサルタントとして情報集をどのように活用されていますか。

最新の資料及び情報源として情報集を活用しております。特にキャリアコンサルタントが個人の未来設計に関わる以上、常に最新の情報を得なくてはならないため、「社会・経済動向」「労働市場」「職業能力開発」「社会保障・保険」等の多岐にわたる情報入手は不可欠ですので、発刊をありがたく利用させていただいております。

これからキャリアコンサルタントを目指す人や有資格者にむけてのエールをお聞かせください。

自己研鑽に励むあまり、知識を得ることばかりに捉われないことが大事です。かと言って、スキルアップせずに我流となってしまうコンサルティングでは、相談者は信頼を置いてくれません。コンサルティングは、生身の人の人生設計に関わらなくてはならない「生きている支援」ですから、経験が浅いことは致命的になります。初心を忘れず、キャリアコンサルタントとして助言及び支援のできるスキルと経験をたくさん磨いて下さい。