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2023.08.25情報

一般の方1,120人に聞きました「相談するということ」実態調査 結果報告

「相談するということ」実態調査 結果報告
~ あなたは仕事の相談を誰かにしてますか?「キャリア」と聞いたイメージは?相談してみたい有名人は? ~


特定非営利活動法人キャリアコンサルティング協議会(東京都港区)では、20歳~64歳の会社勤務・学生の男女を対象に「相談するということの実態調査」を実施いたしました。結果がまとまりましたので報告いたします。

●調査概要
・調査タイトル:「相談するということ」実態調査
・調査期間:2023年2月15日、16日
・調査対象者:20~64歳の会社勤務または学生(20~24歳、100名)の男女1,120名
・調査方法:調査会社の保有する対象者より任意に抽出し、インターネットにて回答
・エリア:全国

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●調査結果のまとめ

1.「キャリア」と聞いてイメージするものとしては、約6割(57.3%)が「仕事や職務の経歴」と回答(設問1-1)
他の回答も上位は「仕事上での役職やポジション、肩書」(35.0%)、「仕事に取り組む過程で獲得したスキルや知識」(33.2%)と、「仕事や働くこと」に直接関係のある回答を選択する傾向となっている。

2.「キャリア」を築くために重視するものとしては、約5割(45.8%)が「仕事で様々な経験を積むこと」と回答(設問1-2)
他の回答の上位は「仕事上での役職やポジション、肩書」(41.2%)、「学習・スキルアップ」(39.0%)、「資格・免許」(30.4%)と、「キャリア」と聞いてイメージするもの同様、「生きがいや働きがい」といったその人の内面的なものにこだわる回答よりも「仕事や働くこと」に直接関係のある回答を選択する傾向となっている。

3.仕事や働くことにまつわる悩みを他人に相談したことがある人は、全体の約4割(40.5%)(設問2-1、2-2)
これまでに仕事や働くことにまつわる悩みを他人に相談したことがある人は全体の半数に満たないという結果になった。相談したことがある相手としては「家族や身内」が6割を超える(64.5%)。他の回答の上位は「所属している組織の上司以外の人」(35.9%)、「自分が所属する組織以外の面識のある友人」(30.8%)、「所属している組織の上司」(28.6%)となっており、「相談する」という行為自体をしたことがある人が全体の半数を超えていないうえ、「相談した」としてもごく身近な人たちが相談相手に選ばれており、「仕事や働くことの相談」という行為がまだまだ社会全体に開かれたものではないという結果となっている。

4.相談したことがある内容としては、約7割が「職場内の相談(人間関係、仕事内容、処遇、労働負荷等)」(68.9%)と回答(設問2-5)
他の回答の上位は、「就職や転職、求職活動」(35.0%)、「自分の生き方や将来のこと」(29.5%)、「仕事の適性」(26.4%)となっており、相談の内容としてはトレーニングされたキャリアコンサルタントであれば十分対応できる内容となっている。因みに、学びなおし・リスキリングに関連する「学習、将来計画(職業能力の開発、資格取得、進学・留学等)」といった内容は7.3%と、この調査ではあまり相談されていない結果となっている。

5.相談したことがない理由としては、「相談する悩みがないから」(30.5%)と回答(設問2-6)
この調査では全体の約6割(59.5%)が「他人に相談したことが無い」と回答しているが、相談したことが無い理由としては「相談する悩みがないから」が回答のトップとなっている。他の回答の上位は「自分で解決すべきものと考えているから」(22.7%)、「誰に相談すればいいかわからないから」(20.3%)、「他人に相談するのは苦手だから」(18.8%)となっている。労働者の間では、それぞれのキャリアの課題や生きかたを周囲と気軽に話したり、専門家に相談してみる、といった環境や習慣はまだ定着していない状況と推察される。

6.一般の方が「キャリア」の相談をしてみたい有名人としては、「マツコ・デラックス」が回答のトップ(設問2-9)
2位に「ひろゆき」、以降「タモリ」「松本人志」「天海祐希」の名前が挙がっている。「マツコ・デラックス」を選んだ理由としては、生き方の従来の枠組みにとらわれず、的確な意見やアドバイスをしてくれそう、といったもので、予測が難しい複雑な現代の中で、ジェンダーレスで多様な価値観を理解してくれそうな雰囲気と切れ味のある発言が期待されているようだ。

7. 「キャリアコンサルタント」という仕事を知っている人は、全体の34.6%(設問3-1、3-3)

「知っている(仕事内容もわかる)」(7.2%)、「知っている(仕事内容はよくわからない)」(27.4%)、「知らない」(65.4%)という結果で、一応、「キャリアコンサルタント」という仕事を知っている層としては34.6%となっている。

結果を見るとキャリアコンサルタントの仕事はまだまだ社会へ浸透しているとは言えない状況だが、キャリアコンサルタントに相談してみたいこととしては、上位の回答は「転職先や仕事の紹介」(33.2%)、「仕事の適性」(28.4%)、「自分の生き方や将来のこと」(23.1%)、「仕事や職場内の悩み」(22.4%)となっている。仕事の紹介のみならず、これらのジャンルは本来であればキャリアコンサルタントが十分対応できるものであると同時に、これらは上記4の「相談経験のある人が周囲に相談したことがある内容」でもある。潜在的なキャリアの相談へのニーズは十分にあると考えられるので、今後キャリアコンサルタントの仕事が社会に適切に伝わり認識されれば、キャリアに関する相談の機会もより社会の中で身近なものになっていくものと思われる。

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●本調査結果の詳細は以下サイトからご覧ください

URL:https://www.career-cc.org/news/files/BrandingPJ.pdf

●本調査をご覧になっての感想やご意見等は以下サイトからお寄せください
URL:https://business.form-mailer.jp/fms/464d1856210685

●本調査の問い合わせ先
特定非営利活動法人キャリアコンサルティング協議会 https://www.career-cc.org/
電話:03-5402-5588  メール:office@career-cc.org

●特定非営利活動法人キャリアコンサルティング協議会とは
キャリアコンサルタントを養成する団体、能力評価試験を行う団体及びキャリアコンサルティングの実践・研究等に関わる団体が相互に協力して、キャリアコンサルタントの資質確保活動とキャリアコンサルティングの普及啓発活動を行うことを目的として設立した団体です。
国家資格「キャリアコンサルタント」の厚生労働省登録試験機関であり、国家資格「キャリアコンサルタント」の登録機関です。国家検定キャリアコンサルティング技能検定も実施しています。

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