キャリアコンサルティング協議会は国家資格「キャリアコンサルタント」の試験機関および指定登録機関と、国家検定「1級・2級キャリアコンサルティング技能検定」の指定試験機関です。

キャリコンに熱いおもいをインタビュー
米澤 修 さん
米澤 修 さん

人とのつながりは人生の宝 日々感謝

キャリアコンサルタントになろうと思ったきっかけは何ですか。

キャリアコンサルタント養成講座の企画運営をすることになり、自身の資格取得が必要で講座受講したことがきっかけ。講座運営中、受講者の行動変容を見ているうちに、この経験をもとに求職者の支援ができるのではないかと思い始めたところに、ジョブカフェ運営責任者のオファーがあり、定年退職が目前でしたが、転職を決意しました。養成講座は受講生募集が肝となるため、足を使った営業展開で自身のネットワークを拡げていったことが武器となりました。

キャリアコンサルタントとして活躍するにあたって工夫していること、
心掛けていることはありますか。

私が所属しているのは俗にいう地域ジョブカフェであり、運営母体は『市』です。メイン業務は、求職者に対する就労支援です。それ以外に日々市役所職員の自治体運営に関する課題や悩みを打ち明けられることが多いのですが、それを面倒くさいと思わずに、どのようにすれば解決できるかを考え、提案していくことを心がけています。今は、実になることはなくても将来的に大きく育つことができるよう種を蒔くことが重要と考えています。

キャリアコンサルタントとして活躍する秘訣と座右の銘があればそれを教えてください。

自分自身、色々な方に助けていただき今の仕事に就いています。その中で、様々な方からの相談事や課題をいただきますが、私自身絶対に『0回答しない』ということを心がけています。そのためには常に人的ネットワークを張り巡らし、互いに協力し合っていくことだと考えています。このことにより、助けられることも多く、自然と仕事が集まってくると思っています。

今後の目標をお聞かせください。

現在、企業向けキャリアコンサルタントは、国主導で行っていますが、もっと地域に根差した活動ができる地域企業密着型の伴走型キャリアコンサルタントの普及をしていきたい。そのためには、小学生・中学生時代からのキャリア教育は非常に重要であり、単なる企業見学にとどまらない、本来のキャリア教育の考え方を学校に普及していき、学校の先生方の負担軽減と、児童・生徒の生き抜く力を育てていきたいと考えています。

キャリアコンサルタントとして情報集をどのように活用されていますか。

厚労省の施策は、大きな柱については4月、微細な変更は10月に主に発表される傾向ですが、社会、経済動向の把握など一人では集めきれない世の中の情勢等を調べるうえで情報集を活用している。また、求職者支援のためのツールの在り処などの調査にも活用している。昨今は、メンタル不調の方の相談を受ける場合も多く、我々キャリアコンサルタントの知見では対応できないケースも増えてきているため、その情報収集にも活用している。

これからキャリアコンサルタントを目指す人や有資格者にむけてのエールをお聞かせください。

キャリアコンサルタントの資格は、取得して終わりではなく、その先どのように活用していくかは、自分自身の取り組み方によるものと考えている。資格を取得したら空からお仕事が降ってくるという考え方ではなく、どのように活かしていくか常にアンテナを張り、どん欲に情報収集することが成功のカギとなると思います。ただし、自分一人で実現できるものではなく、周りの方や先輩キャリアコンサルタントの方からのアドバイスも非常に重要なことだと常に考えています。