マンスリーコラム
「こたつに入ろう」 〜私流 フリーランス成功の6か条〜
ぐんぐん朝晩が冷え込むようになり各地の紅葉も見頃を迎えていますね。
ここ札幌では雪虫が飛び交い、白い季節が間近であると告げてくれています。
こたつが恋しい季節になりました。
当コラム執筆のお鉢(?)が回ってきまして、大変光栄なことではあるものの、
読者方々のご立派さを思うと恐れ多さに震えています。
ここはもう開き直りの境地でテーマを決めました。
私は23年前に会社勤めを辞めて個人事務所を開所しました。フリーランスとして企業研修講師やイベント企画運営、取材執筆など業務拡大へ順調に滑り出したところで、結婚出産育児そして介護と、家庭のことに力を注ぎたい時期がやってきました。7年前、再び本格的に仕事に取り組むためにも自分自身をアップデートしようとキャリアコンサルタントの世界に足を踏み入れました。充実感を得ると同時に、仕事にさらに恵まれるようになりました。フリーランスになったことで自分らしいワーク・ライフ・バランスが実現できてとても幸せです。
これがもしも「成功」といえるならば、「成功の心得」なるものがあります。私流ですので、何のご参考にもならないかもしれませんが、ひょっとしたらご関心をお持ちの方へ僅かでも有益になるかもしれないと思い、記させていただきます。6か条ありまして、偶然にも頭文字をとると「こたつに入ろう」となります。
こ=「個(こ)にはなるけど孤(こ)には決してならない」
都度、よい仲間と手を携えられるネットワークづくりが肝要です。仲間がいる喜びはもとより、生きた情報が入ってきて時代に密着していられるようになります。そして、何かのときに相談したりされたりできる関係に発展できたら大安心です。さらに「(こ)ご縁を大切に」して「(こ)断わらない」姿勢でいるとネットワークは広がります。
た=「(た)楽しもう」「(た)愉しもう」
自分のやる気、能力、経験が誰かの役に立つ喜び、自分の発想、行動で明日が変わる自由さを思っていつも笑顔でいるようにします。たのしむことでおのずと積極的に、工夫上手になり「(た)頼りにされ」ます。すると仕事がどんどん集まってきます。
つ=「(つ)強みを活かす」
"経験やスキルを発揮できる仕事+大事にしたい理念"を大黒柱にして活かします。自分ならではの"オンリーワン"の仕事で成果を出し、喜ばれると、次の仕事、ほかへのご紹介と「(つ)つながって」いきます。営業をしなくても仕事が舞い込んでくるようになれたら最高です。
に=「(に)ニーズを掴む」
傾聴力、観察力を発揮し、常に感度の良いアンテナを張るように努めます。どうすれば一歩先の未来を改善できるかの視点を持ち続けて、自分ができることと重ね合わせます。しっかりニーズに応えることができたら「(に)人気とり」という景品がついてきたりもします。
入=「(入)入り口は広く開けておく」
人、情報、知識の入り口をできるだけ広くしておきます。「収入(入)になるかどうかは後回し」にした方が、実はきっと"お得"です。
ろう=「(ろう)を惜しまない」
喜ばれる成果のために、丁寧に取り組みます。いくらでも自分の裁量で手をかけて、納得できるまで「やろう(ろう)」とできることは、まさにフリーランスの醍醐味と思えます。
私は「こたつに入ろう」でずっとポカポカ気分です。きっともう出られません。
しかしながら、フリーランスの厳しい面を実感していることもお伝えしておきます。どうしても収入は不安定なりますし、投資や労働に見合った対価を"常に得る"ことは難しいと感じています。経理や事務も自分ですることになります。病気療養、忌引きなどは基本的に自己責任です。それでも、フリーランスを視野に入れていらっしゃるアナタ。よろしければご一緒に「こたつに入ろう!」
(終)
コラムの感想等はこちらまで(協議会 編集担当)
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