マンスリーコラム
目を覚まして明日の景色を知ろう
フランスを代表する20世紀の偉大な知性と評される詩人のポール・ヴァレリー はかつてこう語りました。
『湖に浮かべたボートをこぐように、人は後ろ向きに(過去を向いた姿勢で)未来へ入っていく、目に映るのは過去の風景ばかり、明日の景色は誰も知らない。』と。
振返って見ると、私自身の半生もまさにそうでした。今と過去に囚われている内に 後方不注意か、はたまた身から出た錆びか後ろ向きで入った未来に、離婚、事業の清算、プータロー生活、繰り返す大病と想定外の出来事が未来に待ち受けていました。
そんな私ですが、いやそんな私だから、周りの人々に、「60歳からが人生の本番」です。「60歳までは人生の準備期間」です。と、言い続けています。もし最後まで 過去の景色を見ながら 後ろ向きにボートをこぎ続けたとしたら、「湖に浮かべたボートをこぐように、後ろ向きに(過去を向いた姿勢で)60歳台に突入し、頭をよぎるのは過去の後悔ばかり。やり直す時間が既に無いことを知り、諦めてしまう」 そんな人になってしまうと思います。
しかし、もし40歳代 50歳代から 後ろ向きにボートをこぎながらも、前の景色を常に意識し、本番への準備に取り掛かっていたとしたら、「60歳代のラインを、後ろ向きの姿勢で(過去を向いた姿勢で)跨いだように見えても、実は『誰も知らない未来の景色を自分の手で創り出す』という目標を胸に60歳台へ突き進んでいく」 そんな人になれると思います。
私は、こうした生き方を実行する人が一人でも増えることが、21世紀の日本を元気にするために必要だと考えています。
「60歳からが人生の本番」プロジェクト。ぜひ実践しましょう。
私たちキャリア・コンサルタントも皆さんをサポートさせて頂きます。
そうそうポール・ヴァレリーはこんなことも言っていました。「夢を実現する一番いい方法は、目を覚ますことだ」と。
寝すぎは体にも毒です。皆で声を掛け合いましょう。WAKE UP!
コラムの感想等はこちらまで(協議会 編集担当)
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