キャリアコンサルティング協議会は国家資格「キャリアコンサルタント」の試験機関および指定登録機関と、国家検定「1級・2級キャリアコンサルティング技能検定」の指定試験機関です。

マンスリーコラム

2019年12月号

ACCN東北支部から活動状況 ―仕事をとおしてひとりでも多くの人が幸せになれる支援を行う―

東北支部は、現在、会員数137名ですが、首都圏と比べエリアが広いために、他の地方支部と同様に会員が一同に集まり難い環境にあります。そこで、少しでも会員数の増員を図る目的から非会員の方も参加できるように、Facebookを開設して活動状況を広く情宣しています。また、支部の運営も、技能士会時代から築かれてきたネットワークとノウハウを引き継いでいますのでスムーズに移行できています。

4月の支部発足以来、今まで3回の講習会・勉強会を開催しました。特に今年度イベントの目玉として、労働政策研究・研修機構の下村 英雄先生をお招きして「キャリアコンサルティングのこれまでとこれから」のテーマでご講演いただきました。内容も非常に素晴らしく、参加者からのアンケートでは、「今までにない充実した内容であった」等の好評をいただきました。特に社会正義(社会的弱者や少数派への支援)としてのキャリアコンサルタントの役割が今後大事になってくるとのお話しは、参加者大勢の共感と共鳴を得ました。それは、カール・ロジャースの傾聴を基本とした来談者中心から一歩踏み出したキャリアコンサルタントの役割を再認識する機会となりました。

もう一つの企画は、3回シリーズで統一テーマを行うことにしました。結果、「自立困難者への就労支援」として1.「発達障害などのクライアントに対するキャリアコンサルタントの役割と限界」2.「うつ病など気分障害の理解と復職支援などの対応について」を会員でもあり、臨床心理士としてもハローワークを中心に活躍している大泉 多美子さんから支援者の特徴や支援内容を教わりました。まさに下村英雄先生の社会正義としてのキャリアコンサルタントの役割でした。

3回目は、来年2月15日(土)に「病気(がん、難病等)になっても働き続けられるための就労支援」として、仙台市内の病院に就労支援活動として定期的に訪問し、離職防止や社会保険の提案などの支援を行っている、社会保険労務士の三輪 公二さんをお招きして勉強会を仙台戦災復興記念館で開催する予定ですので、こちらにも新規の方々も含め多くの方の参加をお待ちしています。

以上、雑ぱくではありますが、東北支部の活動報告といたします。何よりも、仕事をとおして幸せになる人を支援するキャリアコンサルタントが地域色の高い東北から生まれるのがこの支部に課せられた一番のミッションと銘じています。

土田 惠介(つちた けいすけ)

土田 惠介(つちた けいすけ)

略歴
大学を卒業後、飲料メーカーに4年間勤務後、仙台の東北学院大学職員として奉職。幾つかの部署を経験後、2000年より16年間就職キャリア支援部で学生の就職支援に携わり、述べ10.000人以上の学生と面談を行う。現在は、東北学院大学学生部に勤務の傍らACCN東北支部長

資格
2級キャリアコンサルティング技能士
国家資格キャリアコンサルタント

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