キャリアコンサルティング協議会は国家資格「キャリアコンサルタント」の試験機関および指定登録機関と、国家検定「1級・2級キャリアコンサルティング技能検定」の指定試験機関です。

マンスリーコラム

2023年4月号

「結果行動しよう」:私のキャリアを振り返って

私はキャリア支援業務に関わるようになって約10年強になります。これまでとこれからのことを考える時間が欲しいと思っていたところでしたので良い機会と感じ、振り返りや整理を兼ねて寄稿させていただくことにしました。書いてみて感じたことは、「結果行動しよう」です。こちらが読まれた方の何かのヒントになれば幸いです。

私がキャリアの世界に興味をもつようになったのは私自身がキャリアに迷い悩んだことからでした。さらにたまたま労働に関わる業界の事務方に就き「働く」ことに関わる仕事があるのだと知りました。ただ興味を持ったもののどうしたら良いのかわからず、困って相談した方から産業カウンセラー資格を教えていただきました。私自身何もわからないのに働く人たちの悩みを聴けるのかと不安になりましたが、まずは勉強してみようと養成講座に飛び込んでみました。講座を終えてみて、私は何も知らない状態から学んだので「むしろ資格取得からがスタートだ、ここからさらに研鑽していかないといけないぞ」と実感したことを今でも思い出します。

そうはいっても資格を取得した後の数年間は特に関連する仕事に就労できたわけでもなく、一方で勉強の場も地方にはそんなにない時代でしたので、自分の知識、スキルがどんどん落ちていくという感覚にとても焦りを感じました。そこであちこち尋ね、相談したりして勉強の場を知り、そこから出会った方にも相談しているうちに場が広がっていきました。おかげでキャリア関連講座の受講だけではなく、講座に関わる立場になれたりしましたし、キャリアとは違う家族療法の講座受講や通常の勉強会とは違った会に参加もできたこと等自分を広げることができました。そのことは私の相談の幅をもたせられるようになったと思います。また初めての相談業務への挑戦時には、不安ばかりが押し寄せていた私にある勉強会をきっかけにその後も相談させていただいている方から、今、資格を活かせる仕事があるならチャレンジしてみなくてどうするの?と背中を押してもらえ大きな励みとなり、おかげで仕事とすることができ、またここまでの学び、経験から相談だけではなく講師業務も経験できました。

と、ここまで読まれた方は私が様々なことに積極的に挑戦してきたように見えたかもしれませんが、実は私自身腰が重いほうなのです。悩んだりし結構時間をかけてしまっていてもう少しぱぱっと行動出来ていたら得られたものがもっとあったろうと思います。ただ、こうやって振り返ってみると、やはり情報収集含む行動がより次への行動につながりましたし、転機の時には自分がより良いと感じる変化となったのも、それまでの行動やそこからの出会いがあったからと感じるのは確かです。

幸い、今はACCN含め様々な情報が得られやすくなっています。特に実技含め学びの場はコロナ禍の幸いで全国の素晴らしい先生方の講座が気軽にネットで受講できるようになりました。私もこれを機会に今までの学びや経験から今後はより深めたいことを深め、新たなことに恐れずチャレンジしていきたいと思います。

大橋 好江 (おおはし よしえ)

大橋 好江 (おおはし よしえ)

2級キャリアコンサルティング技能士
国家資格キャリアコンサルタント
産業カウンセラー

宮城県在住。需給調整機関や人材派遣会社にて職業相談や就職セミナーを担当。大学等学卒者から65歳以上の高年齢者まで様々な年代の職業相談に携わる。

コラムの感想等はこちらまで(協議会 編集担当)

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