マンスリーコラム
キャリアコンサルタントを目指すきっかけとこれからの私
お恥ずかしながら人生で初めて「コラム」を投稿させて頂くにあたり、私が考える原点に立ち返り、コラム執筆に取り掛かることにします。
今回のコラムでは、キャリアコンサルタントに興味を持ち資格取得に至った経緯に始まり、勉強し始めてから感じていること、企業内で私が感じる実態、そして、これからの自身の目標をお伝えできればと思います。
「キャリアコンサルタント」に興味を持った経緯・きっかけ
私が社会人4~6年目で働いていた職場でのことですが、残業が慢性的で、雰囲気も良いとは言い難い職場で一緒に働いていた職場の先輩が(職場内で)自殺するという、ショッキングな出来事がありました。今でも、先輩のご家族や関係者の方々のことを思うと、何ともやりきれない気持ちで一杯になります。詳細は割愛しますが、その時以来、私はことあるごとに、「なぜ先輩は自殺しなければいけなかったのか、何か聴いて貰いたい、訴えかけたいことがあったのではないか、少し身体を休めれば全然異なる方向に行ったのではないか」等、正解のない自問自答を繰り返すようになりました。自殺の原因は推測の域を出ませんが、一緒に働く人が同じ目に合わないようにする為にどうしたら良いのかを考えるようになりました。しかしながら、これといった解決策も思いつかないまま、歳月が過ぎたある時に、職場の上司がカウンセラーの資格を取得しており、「髙村さんも取ってみたら、結構気づくことが多いと思うよ」とのアドバイスをきっかけに、先ずはカウンセラーの資格を取得しました。受容、共感、自己一致に始まり、ジョハリの窓、傾聴とは、等の学びに「(解決策はもしかしたら)これかも」と思うように。特に、人の気持ち、考え方の偏りや癖、思いを寄せる、等について、改めて向き合い、整理していくことで、もし職場でも活かせれば、先輩と同じような事態を回避できる可能性を増やせるかもしれない、と強く思うようになりました。以降、一層のレベルアップの為、との思いから、国家資格キャリアコンサルタント、2級キャリアコンサルティング技能士資格を取得した次第です。
勉強していく中で、よく資格取得後の活躍の場が見つかりにくい、との意見に接する機会が多いことが気になり、自身はどうかなと思うと、現在、所謂キャリアコンサルタント業を主業としている訳ではありませんが、職場のメンバー、営業活動におけるクライアントに日々勉強していることを活かせればよいかな、と思っています。きれいごとかもしれませんが、今の私の現状を考えれば、一番落ち着き、納得感のある落としどころです。例えば、職場のメンバーであれば、求めに応じて、キャリアの相談に乗る、営業活動におけるクライアントであれば、身につけた傾聴力を活かして、気持ちに寄り添う等で、今の勉強は確実に活かせていると、自分に言い聞かせてます。
私が勤める企業内のキャリアに対する考え方
金融業界も私が入った頃に比べれば、働き方、休暇取得の理解、残業に対する考え方、キャリアパス、(求められる)スキル、職場の雰囲気、上下関係、取引先と金融機関との関係性等、大きく変化したなと、改めて感じる次第です。
キャリアの勉強を始めてから、今の立場上、組織の外側からというよりは、内側から、キャリアについて考えることが多くありますが、
・キャリアパスが多様化し、個人の価値観を問われる機会が増えていること、
・キャリアは組織から与えられるものではなく自ら掴みにいくものであること、
・「ワーク・ライフ・バランス」から「ワーク・ライフ・ハーモニー」へ
等が大きく変化してきていると感じます。昨今では、様々な企業で、人的資本経営に企業として本気で取り組みことを宣言し、従業員一人一人のエンゲージメント、専門性の向上をどのように図るかを全従業員が主体的に考える機会が増えました。
一方で、「多様化」「掴む」ということに、主体的に取り組みきれていない、もしくはどう取り組めばよいかよく分からない方も、一定程度いることも感じます。少子高齢化がより一層加速し、人手不足が進むことで、一人一人の生産性や能力の向上が、より一層求められます。そこに、キャリア開発の専門家として、キャリアコンサルタントが更に活躍する場があるのかなと、私自身は確信しております。
これからの私
今後はキャリア開発も自らの武器にする為に、更なる自己研鑽に務め、自らのキャリアに幅を持たせることで、活き活きと生きるお手伝いが出来る専門家でありたいと思ってます。
先般、私の夢や目標をある方にお話したところ、こんな言葉を頂きました。
あのウォルトディズニーの
「勝者と敗者の違いは大抵の場合、諦めないことである」
と、今の私に最も効果的で勇気を頂けるお言葉でした。諦めないことで私なりの勝者像に向けてひたすらに突き進みたいと思います。
キャリアコンサルタントも生身の人間であり、完全無欠状態であり続けることは難しいと思っております。今回、せっかく、このような機会を頂き読者の皆様とお繋がりが持てたチャンスを飛躍に繋げ、活き活きと生きるお手伝いのレベルアップに繋げたいと思います。
最後になりますが、私の拙いコラムを最後までお読み頂き有難うございました。皆々様のご健康と更なる成長を祈念してコラムを締めさせてさせて頂きます。
コラムの感想等はこちらまで(協議会 コラム担当)
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