キャリアコンサルティング協議会は国家資格「キャリアコンサルタント」の試験機関および指定登録機関と、国家検定「1級・2級キャリアコンサルティング技能検定」の指定試験機関です。

マンスリーコラム

2024年12月号

私自身のキャリアと感じること

●キャリアコンサルタント取得前

大学卒業後、JA(農協)関連組織で共済業務に従事していました。在職中に社会保険労務士(以下社労士)を取得し、32歳で独立開業しました。
就職した組織が終身雇用、年功序列が強い組織であり、そこに在籍していればある程度安定したものは保障されますが、自分に自信がなかったこともあり、何か目に見える武器が必要と感じ資格を取得しました。
勤務時の退職前の業務が自動車事故の支払いの業務でした。示談交渉などかなりストレスが掛かる業務だったため、その業務から逃げるように独立開業しました。
ストレスチェック制度が始まるタイミングで、メンタルヘルス対応のためカウンセラー業務に興味を持ち、平成26年に産業カウンセラーを取得しました。
その後、キャリアコンサルタントを取得しました。興味があって取得したわけではなく、社労士との相性が良さそうだったので取得したのが正直なところです。

●キャリアコンサルタント取得後

今年、初めて資格の5年更新を迎えました。その間、キャリアコンサルタントの仕事としては、産業カウンセラー協会の事業で、ある会社の新入社員のキャリア面談を1年間のみ行いました。それ以外は、ただただ、更新研修を受講しているだけです。

●シニアのキャリア

私自身、シニアの年代になり、その後のキャリアを考える年齢になりました。もし仮に、サラリーマンとして勤務していたとすると、60歳定年なら定年年齢が程なく訪れるところです。
私自身は30歳代で大きなキャリアチェンジをし、初めはとても大変で、苦労つづきでしたが、周囲にも恵まれ、何とか20年以上続けることができました。今後は、事業拡大は考えず、あるべき仕事、やるべき仕事に集中し、次の世代に恩返ししていきたいと思っています。
人生100年といわれる時代を迎え、私自身に限らず60歳以降を見据えたキャリアプランについて早い段階から考える機会、具体的にはキャリアの再設計を支援するための研修の機会を提供することが重要と考えます。

●社労士として感じること

業務として社員と個別面談をする機会はほとんどありません。日頃、会社に訪問し、経営者や担当者と話をする中でキャリアについて感じることは次の通りです。
今後は多様なニーズから多様な働き方が求められています。社員はこれからの人生でどのような仕事をして行きたいか、将来的な理想像を実現させるための行動計画を立てることで、自分の仕事や働き方について「5年後、10年後にどうなっていたいのか」を明確にしていくことが大切と感じています。
一方、企業は自社のみの視点でなく、その人の成長を願い、研修などの場を用意することが求められていくものと思います。そうしないと社員から選ばれなくなっていきます。
そのような多様な時代にキャリアコンサルタントの活躍の場が増えることを願っています。

●ACCN

今年度から交流の場を求め入会しました。10月にはリアルでの支部交流会が開催され、運営側として参加しました。他の方の活動状況やキャリアコンサルタントとしての今後について話し合う機会が持て、とても有益で刺激になりました。
今後も積極的に他の会員と交流することで、キャリアコンサルタントとしての意識向上を図っていきたいと考えておりますので、皆様よろしくお願いいたします。

長谷川 克一(はせがわ かついち)

長谷川 克一(はせがわ かついち)

【略歴】
大学卒業後、JAに勤務
その後、社会保険労務士事務所を開業

【資格】
・国家資格 キャリアコンサルタント
・産業カウンセラー
・社会保険労務士
・中小企業診断士
・行政書士 他

コラムの感想等はこちらまで(協議会 コラム担当)

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