マンスリーコラム
キャリコン自身のメンタルヘルスを考えてみる
思いがけず3年ぶりにコラム投稿をする機会に恵まれました。そもそも、私たちキャリアコンサルタント自身がプロとして活動を続けるべく産業保健分野側から書いてみます。
1. 誰かのキャリアの前に自分のことを。
2019年度2級技能士資格を取得したのと同時にキャリアコンサルタント登録をしました。相談経験があったとはいえ、カウンセリングとコンサルティングとでは立ち位置・マインドが異なる点が多く、戸惑ったのを覚えています。
そして、相談現場が15年目となった今、知識や経験の幅・人脈もさることながら自身の健康管理が何より大事であることを痛感します。20代後半でカウンセリング業界に足を踏み入れ、経験が重なる面白さと同時にフィジカルの変化を感じざるを得ません。
『もう少しサクサクできないかな』という苛立ちにも似た感情を自身に向けながら、加齢とともに変化することを受け入れながらやっていくことを意識しています。
まずは、自分のケアができてこその対人援助職なのだと思います。その順番を見誤ってしまえば、パフォーマンスが維持できないばかりかクライアント(個人・法人両面)に迷惑をかけてしまいます。常に自身をモニタリングしながら、必要に応じて休む(対応)ことをしていきたいですね。
2. 休むことをヨシとする。
「アブセンティーズム」「プレゼンティーズム」という言葉をご存知でしょうか。ちょっと調べていただくと、たくさんの解説に触れることができます。
簡単に言えば、「アブセンティーズム」は、(心身の)不調さが遅刻・欠勤・休職などに表に出る。本人も上司・同僚・家族らにも分かりやすいのが特徴です。一方で、「プレゼンティーズム」は、慢性的な不調さを抱えながらも出勤をするがパフォーマンスが低い状態。これは潜在的に多くいるのではないでしょうか。アレルギー等ある人は、季節・ストレス度合いによって、症状の重症度が変化します。『会議や○○もあるし、休むほどではない』と考えてしまいがちですが、一つひとつの判断により長期化・重症化を招きます。
一見すると、キャリアには関係のないものですが、休職からの復帰支援をしていると、早期発見・対応がいかに重要であるかを考えさせられます。長い年月で創り上げるキャリアだからこそ、人生の中で数ヶ月の「休み」はその後のライフキャリアを豊かにしてくれます。セルフケアを考える時、このことが実践できていれば、目の前のクライアントにもそっと「休みたい気持ちはありますか?」と尋ねることができるかもしれません。
正々堂々と休むこと、それは一日単位でもいいし、一日の中の〇時間、数分でもいいと思います。自分がミドル世代になっての変化として、自身に優しくすることは、クライアント理解にもつながり、選択肢の幅を広げるモトになると考えられるようになりました。
3. 仲間たちの支え・気持ちをもらう。
業界が長くなり、気づけば大先輩に囲まれるヒヨコから中堅へと立場も変わってきました。チームを束ねることも増えながら、あくまでも現場にいる実践者でありたいと考えるとplaying manegerとなります。それを自分が望み達成できている現実に反して、余りのタスク・重責などで時々こぼしたくなることもあります。立派である必要はない、とクライアントには言いながらも、自分の未熟さに飽き飽きしながら厳しくしてしまう傾向は健在です。
そんな時、信頼できる地元の友人と始めたおしゃべり会。元々はACCNイベント等から悩んでいる同業者が多いことに触れ、孤独解消をせねば!という正義感から始めたものです。小グループで90分自分のことを考える場です。毎月実施したいね、と言いながらも、すでに1回「休み」としました。すると、2ヶ月ぶりに集う自分たちは新たな生活を迎えています。それぞれに忙しい毎日の中では立ち止まる場が多くありません。細く長~く続けていくためにも、このペースが良さそうです♪
「情けは人の為ならず」のとおり。結局は、友人ら、仲間と過ごすとっておきの場を私自身が定期的にいただくブーメランでした。きっとみんなプロだから、聴いてくれるし、無理のないエールを送ってくれるのもあるのでしょう。問題を抱えていないようで、プチモヤモヤはあるのは自然なこと。すっかり心地よく、ピアコンサルのようです。言語化する大切さを実感できることも、プロとしてやっていく上で忘れてはならないなぁとメンバーには感謝しています。
「してもらう」「感謝・ねぎらいの言葉や気持ちを受け取る」。年齢とともにスムーズにできるようになったことはセルフケアが少し上達してきた成果なのかもしれません。この先、業界内外の人びととともに豊かなキャリア・地域・社会を創っていけるよう活動を続けていきます。
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